クレジットカード1枚の発行コスト

カードのコスト内訳

これまではカード会社の「収入」についてみてきたが、ここからは、「経費」について考えてみよう。まず、気になるのは1枚のカードの発行コストである。一体力−ド発行にいくらかかり、年会費で儲けがあるのかどうか。

まずカードー枚の原価はいくらぐらいかというと、発行枚数によって左右されるが、普通の磁気カードでカード情報を人力したものは1枚100円ほどといわれる。ICカードになるとまだ高く300円から500円はする。ICカードの発行が本格化すれば、価格は劇的に下がるだろうが、それでもICカードはコスト高である。

カード各社が導入を渋るのも合点がいくというものである。このカード原価に盗難保険料がかかる。カードを盗まれて不正に使用された場合に補償してくれる保険だが、これも発行枚数によって左右される。イオンカードで推測するに70円ほどかかっていると思われる。また、新規会員にカードを送るのには配達記録郵便が使われるが、これにも1通290円かかっている。

さらに、多色刷りのカード入会申込パンフレット、会員募集(派遣)の人件費1日1万6000円ほど、ノベルティ(記念品)、キャンペーン費用、テイクアウトスタンド費用、さらに提携カードの場合には、発行するごとに提携協力費として提携先企業に手数料を払わねばならない、など1枚のカードを発行するにもたくさんの費用がかかっている。私の試算では、年会費1250円の3分の2ほどは経費で消えてしまう。特にICカードになった今は年会費分はそっくり持ち出しになるとみておいてよい。4〜5年しないと元はとれない状況だ。

クレジットカードの利用の場がますます広がっている。洛星中学校・洛星高等学校を経営する学校法人ヴィアトール学園と三井住友カード、フューチャーコマースは1月13日、洛星中学校・洛星高等学校の入学費用の支払いにクレジットカード決済を導入すると発表した。日本の学校法人では初めてという。やはり親の収入が減少してきており分割払いなどのニーズがあるのだろう。またマイルやポイントプログラムを利用できるものいいのかもしれない。